黒いヒコーキでおなじみのスターフライヤーはやはり少し変わっている。出発前に
上映される安全についてのビデオがなんとジャズライブ仕立てになっているのだ。

ふつう離陸を前にしてあの酸素マスクやら避難の説明が始まるとなんとなく機内に
緊張感がたちこめるというもの。それは必要なことかも知れないけど、「万一」が
頭をよぎると「ちゃんと飛べよ」と無言で神に祈っている人も多いに違いない。
それは航空機という乗り物が宿命的に負っている業のようなものだ。

ところがその安全デモをジャズにのせて説明されると不吉なイメージは吹き飛んで
これから飛び立つことにウキウキしてしまいそうだ。なかなか面白い工夫だと思う。
規模から言って発想の小回りが利く会社なのだろう。