高知県が企画する年間観光キャンペーン「リョーマの休日」。スゴいネーミングだが
その終盤を飾るスポーツイベントが四万十川桜マラソンだ。さすが土佐、さすが高知と
言うべきかハーフだの5キロ、10キロだのといった軟弱なコース設定はない。42.195kmを
走りぬくフルマラソンのみの一本立てである。制限時間は6時間。しかしコース地図を見ていると
桜咲く風光明媚な四万十川沿いを走るのはいかにも気持ちよさそうだ。スタートの窪川が
標高206メートル、ゴールの土佐昭和は同98メートルなので、多少のアップダウンはあるに
しても全体的にはなだらかなコースと言えよう。途中沈下橋も2か所渡る。四万十川というのは
不思議な流れ方をする川で、源流からいったん海岸近くへ向かった後、大きく蛇行して再び山間へ
回り込み、逆S字を描いて海に注いでいる。清流として有名だが本流上に大きなダムがないことが
イメージに貢献している。